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「2007年06月06日」のアーカイブ

チャレンジシステム

いよいよ始まりました、ウィンブルドン 2007。月曜日から毎晩、深夜に NHK で放送しているので、暫く寝不足が続きそうですが・・・NHK のウィンブルドン 2007 のウェブサイトが公開されていますから、興味がある方はそちらをご覧頂くとして。

さて、このウィンブルドンからチャレンジシステムというのが採用されたことが話題になっています。チャレンジシステムとは、1 セットで 3 度だけ疑わしい審判のジャッジをビデオで確認することを要求できるルールだそうです。何でチャレンジシステムというのでしょうね!?ってことは深く考えずに・・・

このチャレンジシステム、面白いのは、チャレンジを宣言して、プレーヤーの主張が正しかった時には、回数をカウントされません。例えば、審判がアウトを宣言したけど、プレーヤーが判定に不服でビデオでの確認を要求、そしてプレーヤーが正しかった時(つまり、アウトではなくインだった時)、チャレンジシステムを使ったことにならないということ!良いですね~このルールは!

こうしたビデオによる審判の判定を確認するシステムは、競馬では当たり前、アメリカンフットボールでも当たり前のように実施されていますし、最近ではメジャーリーグでも採用されているそうです。審判だって人間です!間違いだってありますから、こうしたシステムはどんどん採用されると良いですよね!

ただ、私の認識では、こうしたシステムは、日本での採用は殆どありません。前述した競馬での判定だけかも・・・プロスポーツでは、審判の判定が大きく試合を左右することがありますから、全ての競技で取り入れられると良いですね。

効力感って何??

心理学の世界で、「意欲」だとか「やる気」といったことを「効力感」というそうで、以外にもスポーツに繋がるような記述があっちこっちの書籍にでてきます。

最近読んだ新書、波多野誼余夫、稲垣佳世子著「無気力の心理学―やりがいの条件」(中公新書:1981年1月)に「効力感」というのがやる気や意欲に大きく貢献し、非常に重要だということが紹介されていました。この「効力感」を獲得するには次のようなことが有効だ、と著書の中で紹介しています。

  1. 「自分は環境を変えることができる」という成功経験を持つこと。
  2. 失敗の原因を自分の能力不足と考えず、努力不足と考えるようにすること。能力不足と考えてしまうと人は無力感を感じてしまう。能力とは短期には変わらないものであるから。これに対し、どれ程努力するかどうかは比較的自分の意思で変えられることだから。
  3. 自立性を獲得すること。即ち、自分のことは自分で決める、自分のことは自分でコントロールしたいという欲求を満たすようにすること。
  4. 他者から役に立っているという感覚をもつこと。
  5. 自己の向上判断基準が外部基準(他者)ではなく内部基準(自分)であること。

どの主張も書籍内においては、科学的実験による裏づけがとられていて信憑性が高い、と感じる事項ばかりです。そして、結局のところ、アスリート自身が気が付かなければ意味がないな~って感じで・・・

心理学者というのは、「人間は誰でもプロフェッショナルになれる」と考えているそうで、そうならない人となれる人の差は、心理学上の「効力感」が大きく関係しているそうです。ちょっと意外な気もしますが、こうした記述を信じるか信じないかは、我々人間、って言うところに落ち着くんでしょうかね!?

私の心理学研究は、趣味の域ですが暫く継続しそうです!