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筋トレをすると怪我が多くなる!?

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身体から革命を起こす (新潮文庫 こ 43-1)新運動理論という言葉を本ブログの投稿記事、本ブログの投稿記事、「新運動理論」で紹介してから、3 冊目になる甲野善紀、田中聡著「身体から革命を起こす」(新潮文庫:2007年8月)を読了しました。

最初に読んだ内田樹著「私の身体は頭がいい」(文春文庫:2007年9月)といい、2 冊目に読んだ内田樹、平尾剛著「合気道とラグビーを貫くもの 次世代の身体論」(朝日新書:2007年9月)といい、これまで疑問に感じていた自分のスポーツに関する考え方が、目の前の霧がす~っと晴れてくるような、そんな爽快感を感じています。

その疑問の一つが、筋トレ!所謂、ウェイトトレーニングです。

私が、まだ現役の学生バスケットボール選手だった頃、極真空手をやっているの友人がいました。日本では、少しはその名前が知れていたようですが、私はそんな事はまったく知りませんでした。そんな彼が、言っていたこと・・・

「筋トレで鍛えれば鍛えるほど、自分の身体の弱点を公開してしまっている!」

彼が言うには、筋トレをすればするほど、筋肉の強弱が明確になってきて、自分の体の弱いところがはっきりと見て取れてしまう、というのです。例えば、腹筋ですが、鍛えれば鍛えるほど、「腹筋にくびれ」ができてきて、筋のところが所謂弱点である、というのです。空手で、その筋を突かれるたら、多分相手の指が簡単に自分に腹穴を開けてしまうだろう、と主張していました。

「何を言っているんだ?」と当時は、相手にしませんでしたが、あれ以降、「筋トレをすればするほど、自分の弱点を公開している」という言葉に何か引っ掛かる・・・世界に挑戦する多くのアスリートが、筋トレに走る・・・そんな状況を見ては、「本当にこれでいいのかな」と疑問に感じていました。そして、この筋トレに関する疑問は、新運動理論では明確に否定しています。

筋トレをして筋肉を太く大きくすると、かえって肉離れとか不具合か起きていることが多いわけです。人間の身体というのは、ただ太く大きくするよりも、全体としてうまくバランスを取っていくほうがいい。(p.45)

目的も無く、ただただ一部分に負荷をかけて、筋肉を大きく太くしても、身体バランスが崩れて、返って怪我が多くなるというのが結論なのです。正に、以前に私が友人から聞いていた「身体の強弱が明確になってしまう」ということを解説しています。

本書では、本来身体というのは、「生きるために」使われるべきであり、普段の生活の工夫から出来上がるべきものであるとしています。例えば、何か重いものを持とうとするときに、何とかして楽に持つ方法は無いかと工夫する!そんな工夫の中で、身体が鍛えられていくのが普通だ、としているわけです。

正に、こうした展開が随所に展開されていて、本当に面白い文庫に出会った、と密かに感動しています。



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