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カテゴリー:「戯言:スポーツ」に関するアーカイブ

戯言の中で、スポーツに特化した投稿記事。

スポーツに関わる体力を構成する 4 つの要素

スポーツは「良い子」を育てるか (生活人新書)以前、本ブログにおいて、衝撃的な新書、永井洋一著「スポーツは「良い子」を育てるか」 (生活人新書:2004年6月)を、投稿記事「スポーツは「良い子」を育てるか!?」というタイトルで公開、そしてご紹介しました。

新書の内容を詳細に記述することは避けますが、少年、少女スポーツに関わる監督やコーチ、更には親達といった大人達が、その現実を認識して、もっと健全な活動にすべきであるといった内容になっています。少年、少女スポーツにおいてその主役である子供達(小学生、中学生を指しています)が、なぜスポーツをやるのか。それは、「楽しいから」、「好きだから」、そして「上手くなる」といった単純な 3 つの動機があって、それを重視できる環境を提供すべきである、としています。

しかし、現状はというと・・・以下のように記述しています。

多くの大人は、子供のスポーツを「できるか、できないか」という視点、あるいは他の子供に比べて「勝っているか、劣っているか」という視点で見ることに終始してしまいます。スポーツの表面的な出来栄えだけに注目してしまうのです。そうした視点のもとでは、スポーツから恩恵を受けるのは、生来の資質に恵まれた、いわゆる運動神経のいい子供だけになってしまいます。(p.42)

本来、スポーツをやるために必要な「体力」を構成する 4 つの要素というものがあって、子供の成長過程と共に、そうした体力を構成する 4 つの要素を適切に強化していく必要があると主張しています。単純に「勝った負けた」とか「勝っている劣っている」といった評価は、可能性のある子供を潰してしまう。

さて、興味があるのは、「子供の成長過程と共に、体力を構成する 4 つの要素」とは何か。そして、どういった強化をするのか、ということでしょう。本書は、これらに関しても触れています。

体力を構成する 4 つの要素とは;

  • 力強さ:「生まれつき」に大きく左右される筋力
  • 粘り強さ:努力で伸びる可能性がある全身持久力
  • 巧みさ:少年時代に最も重要な調整力(即ちテクニック)
  • しなやかさ:多彩な動きを支える柔軟性

本来、少年、少女のスポーツにおいては、上記の要素の内、特に「巧みさ」を強化するような工夫が必要で、その他の要素に関しては、少年、少女の時代でなくても強化することが出来る。ところが、前述したように、「勝ち負け」を重要視すれば、「巧みさ」よりも「力強さ」や「粘り強さ」の方が断然重要で、そちらに注力が注がれてしまう。そして、やがて子供の成長が止まって、肝心の場面(重要な試合や大会)に遭遇した時に勝てなくなってしまう。

スポーツの種目によって、上記の要素の内、強化すべき要素が異なっているようですが、「巧みさ」だけは全ての競技において必要で、小学生、中学生の間に強化しておかないと、それこそ強化するタイミングがなくなる、と指摘しています。

私は、これまで個人的な経験から、小学校、中学校時代にとにかく徹底してテクニックを教え込まれた経験があって、その後、高校、大学と技術的には一流選手だったような思い込みがあったのですが、そうして本書を読むと漠然と上記のような「巧みさ」を強化していたんですね!

脳科学の世界でも、10 ~ 13、14歳前後までは、徹底して新しい記憶、つまり技を磨くように主張されていますので、まんざら嘘でも無いようです。

スポーツは「良い子」を育てるか!?

スポーツは「良い子」を育てるか (生活人新書)テニスに夢中な次女は、現在中学 2 年生。学校の部活ではなくテニスクラブに通いながら、「いつかは全国大会に出場したい」という思いから、日夜テニスに明け暮れています。

そういう私も、中学生の時は(というより、大学 2 年生の夏になるまで)バスケットボールに明け暮れていたし、我実弟は、甲子園ボーイで野球推薦で大学へ進学した所謂世間でいるスポーツ一族でした。

私は、中学 1 年生の時、身長 177cm という当時の中学生として長身で、それこそバスケットボールでは結構有名な中学生でした。ところが、高校、大学とまったく身長が伸びず・・・今も 179cm という身長ですから、中学生の時の長身による有利さは、高校生では普通になり、大学生では小柄なバスケットプレーヤーとなってしまいました。

そうした経験から、小・中学生時のスポーツの戦績をまったく信じていないし、本来高校生、大学生と進むにつれて強くならなければ、とちょっとした嫉妬もあってそう信じようとしていたわけです。

そんな時に書店で見つけた新書、永井洋一著「スポーツは「良い子」を育てるか」 (生活人新書:2004年6月)は、痛烈な印象を与えてくれました!まだ、完読はしていませんが、興味深い記述があちらこちらに記述されています。

内容は、小中学生向けに、スポーツに対する監督、コーチ、親といった大人の間違った行動を痛烈に批判していて、ところどころの説明に利用される脳科学や心理学、更には実体験は本当に説得力があります。

ただ、「両親」とか「母親」といった表現はあるのですが、「父親」という表現が無く、悪い事例に多くの場合「母親」という表現があって、ちょっと不愉快かもしれません。とにかく、スポーツをやっている小学生や中学生の母親の子供に対する接し方を痛烈に批判している事例が多いのが気になりました。

それでも、新書の内容に「フェアプレーという幻想」、「薬物との戦い」、「現実を冷静に見よ」、「勝利の代償として失われていくもの」、「脳まで筋肉」などショッキングな内容が詳細に記述されています。特に、小・中学生で勝敗に固執することによって、子供達はスポーツの本来の内容を忘れてしまう、とまで言い切っています。

勝利という麻薬に溺れて「調教」されることを受け入れていくと、やがてその子供はスポーツで最も重要な「自律」の能力、つまり自ら考え工夫し、自分をコントロールしていく能力を弱めてしまうことになります。指示に対しては忠実に遂行できるものの、自分の判断を迫られるような局面になると応用力が発揮できない人間になってしまいます。(p.132)

小・中学生のうちに、「勝利」という最も子供達が興味を示しやすい事項にまかせて、大人達がその「勝利」に向けて子供を「調教」している、と言っているのです。

如何ですか・・・ちょっと衝撃的な新書です。

深堀圭一郎プロは無謀だったか!?ブリヂストンオープンゴルフトーナメント

高校生でプロトーナメントに参戦している石川遼選手。甘いマスク!?と今時珍しい清々しい性格が人気を呼んでいるのだと思うのですが・・・

ちょっと疲れてきた石川選手に対する報道を横目に、昨日の「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 最終日」は、久し振りに見入ってしまいました!トーナメントリーダーの深堀圭一郎プロ。トーナメントリーダーとして迎えた最終ホールパー 5。ティーショットは、フェアウェイ。残りはどれ位あったのかは記憶にありませんが、「2 打目は安全に刻むかな!?」と思っていたのですが・・・

何と 2 オンを狙っての豪快なショット!結果としては、池に打ち込んでしまったわけですが、この 1 打は本当に素晴らしいプロの決断だったと私は思ったんですよね。1 打に数千万円の賞金が掛ったショット。安全に刻んで3 オンを確実にしていれば、ひょっとしたらバーディーをとって優勝だったかも。しかし、そうした安全策を選択する事無く、プロにしかできないであろう 2 オン狙い。やっぱり、これがプロなんだと思うわけです。

結果は、池からのショットがまたも池に・・・スパイクシューズをはいたまま僅かに顔を出しているボールを打ち込んだ結果でしたが、こうした姿もカッコイイ。トーナメントリーダーで迎えた最終ホールで 2 オンを狙いにいったのは無謀だったのでしょうか!?私は、感動しました!攻めるゴルフ。これぞプロ、といった痛快な一打だったと思うのですが。

更に後続の組できた片山晋呉プロ。片山選手も 2 オン狙い。大きく左にそれた第 2 打を素晴らしいリカバリーで 3 オンに成功。長い長いバーディーパットを決めてグリーン上で大きく吠える。どういった心境で 2 オンを狙ったのか。片山選手の身持ちをはかり知ることはできませんが。何もそこまで攻める必要はなかった、賞金のためには!?それでもプロだった!!!

なんか久し振りに「究極の攻めるゴルフ」を見た思いです。しかも究極の 2 オン狙い!素晴らしい試合だった・・・人気低迷と言われる男子プロツアーですが、まだまだ見所満載。石川選手も良いですが、こうした究極のプレーも是非報道して欲しいものですね!

やっと終了のインターハイ準々決勝!Dear Boys Act II 26 巻

以前、本ブログの投稿記事、「バスケットボール漫画ってこんなにあるんだ!?」を公開しました。調べてみると、本当に沢山のバスケットボール漫画があるので、ちょっとビックリしたのですが・・・

DEAR BOYS ACT2 26とにかく、今の一押しは、「Dear Boys」という高校生を中心したバスケットボール漫画!世間では良くありそうなバスケットボールでは、無名の高校が県大会を勝ち抜き、インターハイへ進出。次々と強豪を下し、全国一を目指して戦っていくというストーリー。

あらすじ的には、ありふれているような内容ですが、この漫画、そのストーリーの臨場感が凄い!派手なダンクシュートもあるのですが、決して試合中のダンクシュートに無理が無いし、タイムアウトをとった時の会話にも無理が無いんですよね!きっと作者の八神ひろき氏の膨大な取材があっての臨場感ではないかな~と感心しながら読んでいます。

この漫画、実は最大の欠点は、新刊が出版されるまでに長~く待たされる!そうかと思うとすっと出版されたりとまったく規則性がありません。「Dear Boys Act II 25 巻」で散々競った試合を展開して、やっと出版された「Dear Boys Act II 26 巻」では、あまりにも簡単にインターハイ準々決勝が終了してしまいました・・・ちょっとガッカリ!

それでも、ストーリー性として充分満足できる内容だったと思うのですが・・・やっとインターハイ準々決勝が終わりました。次回からはきっと宿敵成田中央との対戦。インターハイ凖決勝が始まるはず!準決勝はいったい何ヶ月が費やされるのでしょう!?何せ、1 年越しで 1 試合が終わるって事もあったような気がする・・・

勝負に勝つために勝負脳を全開にする 9 つの秘訣!

投稿記事、「できる人間のための 4 つの能力段階」において、運動能力を高めるために第 3 の知能、表現する能力である多重知能が必要であることを、新書、林成之著「勝負脳の鍛え方」 (講談社現代新書:2006年10月)から抜粋してご紹介しました。

同書においては、「運動神経を高める」ことは、第 3 の知能を向上することによって達成でるが、それだけでは勝負に勝てるようにはならない、としています。「勝負に勝つ」こと、即ち第 4 の知能である「独創的創造能力」を向上させる必要があるとしています。これこそが、「勝負脳」であると主張されているわけです。

試合中、緊張度の高いビジネスの最中、更にはいろいろな勝負の場面で、攻める戦略を創造できるような脳が必要であって、それを高いレベルで維持することが、世界で活躍するための最短の方法である、と説いているわけです。

させ、上記の新書には、そうした「勝負脳」を全開にするための以下の 9 つの秘訣を紹介しています。リストは、私なりの解釈を加えています。

  1. サイコサイバネティックス理論(目的実現理論とも呼ばれる)を応用せよ:目的、目標を明確にして、更にはそれらを達成するための行動計画をたてよ!
  2. 最初から 100% 集中せよ!:試合開始と同時に 100% 全開で戦え!
  3. 相手の攻撃は最大のチャンス:相手にはあえて攻撃させ、攻撃を持って撃沈させるように攻めよ!
  4. 相手の長所を打ち砕け:長所を打ち砕くよう普段から高い目標を持って鍛錬せよ!
  5. 相手の立場になって勝ち方のイメージをつくれ:先入観や昔の情報に惑わされず、その日のその試合中に、相手の立場を見抜く洞察力を付けよ!
  6. 脳の温度上昇に注意:長時間の戦いのために、脳を冷やせ!
  7. 脳の疲労は勝負の大敵:必ず疲労する脳は、日常生活において、てきぱきと一日の仕事や目標を達成する行動パターンをつくれ!
  8. 勝負の最中にリラックスするな:「素晴らしい戦いをしよう」といった心の高まりを維持しろ!
  9. 緊張しすぎた時の対処法:呼吸法の活用し、伸筋・縮筋を意識し、笑顔を鍛え、そして結果を意識するな!

上記の第 1 項以外は、試合中に実践しなければなりません。即ち、試合を積み重ねていかなければ、「勝負脳」を鍛えることはできそうにありませんね!

こうした内容は、「記憶は失敗を繰り返して向上させよ」と説いている新書、池谷裕二著「記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方」(ブルーバックス:2001年1月)でも通ずるところがありますよね!

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