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カテゴリー:「実験心理学」に関するアーカイブ

条件反射や認知のメカニズムなどに代表されるように、ある条件下での人の心がどのように働くかを考える実験心理学に関する投稿記事

メンタル・コーチング:トランスパーソナル心理学

ここ数ヶ月、心理学に興味があり手当たり次第に興味ある本を読んでいます。忙しくてきちっとした学術論文や専門書を読むというより、読み易く、手頃な分量の新書を捜して読んでいるような状況ではありますが。

最近では、織田淳太郎著「メンタル・コーチング―流れを変え、奇跡を生む方法」(光文社新書:2007年07月)を読みました。

織田氏の文献は、ほとんど購入はするのですが、なぜか思考回路が私とは違うせいか、最後まで読み切った本が無く、全てが中途半端で終わっていて、「織田氏とはどうも感性が違っていて、もうこれで本を手に取るのは最後にしよう」と思って読んではいるのですが、やっぱり何か気になって、最新の文献は購入してしまいます。

そして・・・この新書もやっぱりタイトルと書籍の内容がマッチぜず、読みながら試行錯誤する結果になったのですが、内容が、スポーツを扱っての心理学的アプローチをするのでとにかく興味がありました。特にこの新書、「どんなスポーツでも流れがあって、ある瞬間からそれまでのこう着状態がいっきに崩れることがある」とし、それがトランスパーソナル心理学によるところが大きいとしています。

本書には、以下のように記述されています。

心理学に「パワー・オブ・フロー」という言葉がある。米国の心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、「フロー」とは「個人の意図や努力を超えて働く人生の流れ」、あるいは「個を包括して働く宇宙エネルギーの流れ」を意味する。つまり、「パワー・オブ・フロー」とは、その「流れ」が生み出す「個を超えた宇宙的パワー」のことを指す。(p.18)

ここで言っている「パワー・オブ・フロー」というのが心理学的には、トランスパーソナル心理学という心理学としての第 4 の潮流だそうです。

心理学的な位置付けは興味があるところですが、スポーツにおいて、「あるきっかけ」で、それまでの試合の「流れ」が変わることは良くあることだし、自分でも経験していますから、良く解るのですが・・・その流れをどうやって自分に引き寄せてくるのか、また、「あるきっかけ」をどうやって作り出すのか・・・そうした内容が知りたいのですが・・・読解力の無さが災いしてか、未だにそれらのヒントを探しています。

それでも、織田氏の文献で、最後まで読破できたのはこの新書が初めてでした。

色の組み合わせでセンスが決まる!?

「ウェブ標準」という言葉を意識し始めて、どれ位の時間が経過したのかな~以前、ウェブサイトの製作に興味を持った 10 年ほど前には、まったく意識していなかった「ウェブ標準」。当時は、HTML のコードをテキストエディターで作成していました。

今や本当に便利になった!とにかく、テンプレートと称して、いろいろなデザインやツールが無料で利用できるんですから。本サイトでもいまや WordPress というツールを利用して、更には XHTML と CSS を駆使すると直ぐに「ウェブ標準」準拠ってなことが達成できてしまうのですから。

さて、「ウェブ標準」は、何とか理解できるようになってきました。そこで問題!?になるのが、色の組み合わせ。私は、第2種赤緑色覚異常[1]なので、特に緑色と赤色といった組み合わせで設計されるウェブサイトがちょっと苦手。よって、ウェブサイトを構築するときは、自然と緑や赤が少なくなっているはずです(というかほとんど利用していません)。

上記のように、結構神経を使って色の組み合わせを検討しているはずなのですが・・・本サイトでは、勝手に自分では、「認知科学や心理学を扱いたいのでクラシックな感じ」を出したいな~と考えて、ブラウン系の色合いを多用しているつもりなのですが、閲覧して頂いている方々にはどう映っているのかは不明です。ブラウン系がクラシックな感じなのかも不明ですが・・・

そうしているうちに、面白い投稿記事がありました。「種から育てるWEBクリエイターの木::色の決まりを知っていれば「センス」がよくなる」というのがそれですが、投稿記事に以下のような一節があります。

色にはいくつか法則があって、この色とこの色の組み合わせは目に刺激が強いからダメ、とか、色のトーンは合わせようといった決まりがあるのだけれど、それを知らないと色の法律を犯してしまって、見ている人に不快感を与えたり、ダサいと言わせてしまうのだ

詳細は解りませんが、やっぱり色というのも何やら法則があるようです。更にこの投稿記事では以下のような記述もあるんです。

心がうれしいときには自然と明るい色を選ぶし、心がすさんでいるときは明るい色を選ぶことができない。人は自分の感情と共感するときに感動を受けるので、自分の感情にあった色のものを「好み」とする。

もうこうなると正に心理学の世界です。「Oricon::色が人間の心理に与える影響」というウェブページが紹介されていて、とても参考になりますね。ただ、私はもうちょっと実用的な「Color Lover」という実際の色の組み合わせのサンプルの方がいいかな・・・何せ、色に関してはちょっと過剰に反応してしまうので・・・

脚注 [1]
色覚異常といってもいろいろな種類があって、まったく日常生活には影響がない場合もあり、私個人もまったく日常生活では不便がない。信号も見分けられるし、緑単独、赤単独での色彩は完全に判断できる。

【追記】2007-10-16
「ウノウラボ Unoh Labs::色覚異常を考慮してWebColor216色を選択できる便利なサービス」という投稿記事を発見しました。記事によれば、「Color Laboratory — AWARE Center — HTML Writers Guild」というサイトでは、色覚異常の場合の色の見え方を考慮しつつ、Web Color 216 色のカラーパレットから色の組み合わせを試してみることが出来るそうです。とても興味深いですね!

コーチングとカウンセリング

メンタルトレーニングに関しては、心理学の世界でもいろいろと議論されているようですが、目標設定ということが最初の作業のようです。しかし、人には、目標に向かって順調に向上しているときは良いのですが、ある時間を経過して目標が達成できない時、落ち込んでいる時には違った指導方法があるでは、といつも疑問に思っていました。

するとやっぱりあるんです!メンタルトレーニングにおいて、コーチングという要素とカウンセリングという要素が!「アイ・ディアヒューマンサポートサービス」というサイトで紹介されています。しかも、プロテニスプレーヤの岩渕聡選手が紹介されています。そのウェブサイトによれば、以下の通りです。

心理状態の平均よりも上を目指すことがコーチングで、平均よりも落ち込んでしまっている心理状態を平均に戻す取り組みをカウンセリング

メンタルトレーニングには、以下の 5 つの軸があるとするのも特徴です。

  • 目標を明確にする(Mission Management)
  • イメージトレーニング(Image Training)
  • 身体のケア(Exercise)
  • 食事の管理(Nutrition)
  • 不安要素の除去(Emotional Support)

コーチングは、目標にベストな状態で向かえる心作りをすること、一方で、どんな時にどんなことで、なぜ、ネガティブな自分自身が、出てくるのかを探り、吐き出す為のカウンセリングの両立が必要だ、ということを主張しています。

セルフトークで試合の流れを変える!

いよいよ夏本番!TV コマーシャルでは連日甲子園を宣伝していますし、もうじきインターハイも開催されますね!我が娘も現在テニスに夢中ですが、なかなか自分の期待している結果が出ずに四苦八苦しているようですが、親としては、ちょっとした心理的な変化で激変すると信じているのですが・・・

「スポーツメンタル&フィジカルトレーニング」というウェブサイトに、とても興味深い記事があります。ちょっとご紹介しましょう。

試合中に自滅する選手は、自分の犯したミスに捕らわれ、同じようなミスを繰り返してしまいます。属にいう切り替えのできない状態です。この時の選手の心の中は、独り言(マイナスのセルフトーク)だらけです。「なぜ?」「どうしたらいいの」「あんなミスをするなんて・・・」「監督におこられる!」など・・・。過去に起こってしまった事にいつまでも捕らわれている状態です。心の中はストレスでいっぱい。とてもエネルギーの高い状態ではありません。そうしているうちにもずるずると試合が進み、結局、自分の能力を出せないまま終わってしまうということになってしまいます。ようするに、人間は心をベースに行動を起こしていることの現れです。

テニスの試合中にミスショットを繰り返す我が子のようです。ミスショットを修正しようと必死になっているのが観ていて解ってしまう。マイナスの思考になっている!ここが変化しなくてはいけません。上記のサイトでは、更に以下のような解説があります。

プレー中心の中で絶えずつぶやいている独り言。これがセルフトークです。このセルフトークをプラスの言葉に変えるだけで、脳内の環境が変わります。「自分は、なんてダメなんだ」ということから「大丈夫!自分はできる!」という感じで、マイナスの言葉からプラスの言葉へ変えるのです。 普段、どのような言葉を発しているのかあまり意識していませんが、プレーに及ぼす影響はかなりあるのです。この自分が発している言葉に少し耳を傾けてみてください。

実は、このセルフトークを繰り返すだけで、試合の展開が違ってくるそうです。そう言われてみれば、私もバスケットボールをやっていた時に、「負けるはずがない!」と感じていて、「負けるかも!?」と思ったことが無かったような記憶があります。セルフトーク、結構重要な心理学的手法なのかもしれませんね~

効力感って何??

心理学の世界で、「意欲」だとか「やる気」といったことを「効力感」というそうで、以外にもスポーツに繋がるような記述があっちこっちの書籍にでてきます。

最近読んだ新書、波多野誼余夫、稲垣佳世子著「無気力の心理学―やりがいの条件」(中公新書:1981年1月)に「効力感」というのがやる気や意欲に大きく貢献し、非常に重要だということが紹介されていました。この「効力感」を獲得するには次のようなことが有効だ、と著書の中で紹介しています。

  1. 「自分は環境を変えることができる」という成功経験を持つこと。
  2. 失敗の原因を自分の能力不足と考えず、努力不足と考えるようにすること。能力不足と考えてしまうと人は無力感を感じてしまう。能力とは短期には変わらないものであるから。これに対し、どれ程努力するかどうかは比較的自分の意思で変えられることだから。
  3. 自立性を獲得すること。即ち、自分のことは自分で決める、自分のことは自分でコントロールしたいという欲求を満たすようにすること。
  4. 他者から役に立っているという感覚をもつこと。
  5. 自己の向上判断基準が外部基準(他者)ではなく内部基準(自分)であること。

どの主張も書籍内においては、科学的実験による裏づけがとられていて信憑性が高い、と感じる事項ばかりです。そして、結局のところ、アスリート自身が気が付かなければ意味がないな~って感じで・・・

心理学者というのは、「人間は誰でもプロフェッショナルになれる」と考えているそうで、そうならない人となれる人の差は、心理学上の「効力感」が大きく関係しているそうです。ちょっと意外な気もしますが、こうした記述を信じるか信じないかは、我々人間、って言うところに落ち着くんでしょうかね!?

私の心理学研究は、趣味の域ですが暫く継続しそうです!

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